イノシシなど
こんにちは。料理的にはどうということのない回ですが食材が食材なので記載します。
ざっくりいうとザ・ノンフィクションでやってた社会性に関する会合について、三才ブックス「けもの道」誌から仔イノシシ2頭が送られてきました。なぜいきなり三才ブックスなのか。これと関係があります。 これについては会もあります
現物です。会前日に届きましたので解体をします。
はい
番組では僕が解体をやっていましたが、ナチュラルに思っくそ指を切って救急に運ばれたので実際の解体は主にワッキーがやりました。これ以降防刃手袋を装備するようになります。防刃手袋どれがいいのか知らんので適当に調べてください。
これは僕のやった分です。電鋸はノーミスでいきましたが普通のペティナイフでやられた。あとなんか小池も指切ってたので人間は切ります
では、ワッキーの仕事を、、
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やっています
やった結果です(イノシシ解体の具体的説明をする技能を持っていません)
これをパック
少ないなと思ったら冷蔵庫の奥にも圧倒的にあった
これをAnova、Nomiku、Nomiku2の3本体制でやりました。最終的には63.0℃までもっていっています。
かっこいいですね
会当日です
イモ
はい
はい
はい
はい
バラ的なとこだと思います。薄いのでそのまま焼いてみます
フムフムー
うまい
若いからなのか臭み全然なくてまじでうまい
これは低温調理を焼くかなんかしたやつです
イモ
イノシシが圧力鍋で煮付けられたものです。うまい
これはワッキーのキノコです。たぶん。うまい
デザートです
まあなんていうかよかったですね。
イカクスクス
こんにちは。イカ2とめし3の発売日ですね。先生はイカやったことありませんが、イカ料理をやれとykicに言われたのでそのようにします。
イカの塩辛にバターと醤油少々のっけてレンチンするとうまいことが知られています。
比較的短時間で爆発するのでレンジの様子はマメに見たほうがよいでしょう。酒が進みます。
もう少し気の利いたものにしてみましょう。
フライパンで弱火で加熱しますが、イカの塩辛はクッソしょっぱいのでこれは入れすぎです。バターとニンニクはいくら入れてもよいです。
このように、、
トマトピュレ的なものを入れます
コンソメを湯で溶いておき、味や濃度の調整をします。
とろみがあった方がいいのかそうでないのかわからんので今回はとろみをつけてみましょう。薄力粉とバターを練ります
ねった
これで、とろみが、、
とろみつきました
クスクスです。お湯をぶっかけて5分置いとくだけで食える雑な物体です。
湯はヒタヒタ程度に入れるらしく、これはたぶん多い。湯を差したらラップをします
はい
器に盛り、イカと粉チーズとパセリ振って完成。
個人的にはクスクスに合わせるソースはとろみ必要ないと思った。味はうまいです
もちろん上のようなおしゃれ食いをする必要はないです。よかったですね。
中華風ハンバーグ
こんにちは。既存の料理もマンガも、技術的特異点以降には謎の新しい何かに呑み込まれていくのかなということを考えています。
これはミンサーです。もらいました。
肉1です
肉2です
肉1と肉2を切っています
肉1は豚肩ロース、肉2は牛モモ肉です
はい
挽肉を自作すると脂がめっちゃ少ないというか、欲しい脂っぽさに応じて自分で原料をチョイスしていく必要があります。足りなければ豚の背脂を入れまひょう
塩、オイスターソース、ニンニク、ショウガ、片栗粉、水 を加えています。
あと、ごま油
おそれず水を入れまくることにより、これ焼けんのかよみたいな柔らかいタネができます。もちろん限度はあります。片栗粉の分量がポイントですがベストな分量は不明です。
ちっこいので試してみましょう
フムッ
フムー
平気じゃん
さて、茄子が合います。
輪切りだといろいろだるいのでこのように切っています。油は引かないか引いても少量にとどめ、悶々と焼いていきます。
はい
しっかり焼いてぐちょぐちょにしたのち、仕上げにごま油で香りをつけます
したら肉も焼きます。アツアツ的にはフライパン二丁で茄子と同時に焼くのがナイスですが、なきゃないで良いです。そもそも挽肉を自作しなくてもよい。技術的特異点以降のハンバーグは、おそらくもっと意味のわからないものを意味の分からない方法で焼いているはずです。焼いていないかもしれません。ハンバーグがないかもしれない
写真だとわかりませんが柔らかすぎて触るとぶっこわれるので、フライパンのヘリを使ってひとつずつ返します。
はい
やけた
茄子をのせます
何らかの味をつけた大根おろしを乗せて完成ですが、大根おろしをトップに据えることはなんていうかデメリットしかない(全体が冷える、下に汁が溜まる)ので別盛りにした方がいいです。
茄子と肉が口の中でぐちょぐちょになってうまく、自作挽肉だと脂を大幅カットして作れるので無限に食えます。これは山椒をかけまくってもよいでしょう。人類はレシピをあと何個作るのでしょうか。よかったですね。
えびホットサンド
こんにちは?元気?ジャスティス?
本がでます。
あとなんかコンペに出てます。
で、 ホットサンドってすごいんですよ。こういうものも入れられます。
はい
ほらね(今回のパンは全体的に6枚切りです)
サンドイッチの食いにくいのが好きくなくて、それはパンの耳によるところが大きく、そこいくとこうばしく耳もないホットサンドは自分的に評価が高いわけです。そしてかなり無茶なものも入れられる。これはマグロのタルタルです。
これは牛肉だったら旨かったのかもしれない。見た目よりは地味な味です。
〆切が押していたので、気分転換に料理をしました。ホヤです。ホヤおいしい
塩辛にしました。飯が無限に入る
で、ものすごく旨いものを挟めば旨くなるだろうということにしました。芝海老です。回転してますけどもういいです。写真の回転を直すほうがブログ本体を書くことよりも作業コストがでかいことがわかってきました。回転本当にだめで、アイホンでウィンドーズで回転でだめです。fotolife便利にしてください。
芝海老はヒゲがとてもながいので取ります
あとなんか強烈なトゲがあるのでこれもとります
へしおればとれる
こう、身と殻の間に爪楊枝をこんな感じで差し込みます。
で、テコの要領で殻と脚の間をモリッと切断というか剥離というかします。
すると、殻がこのように簡単にむけます(殻をむいた写真がありませんでした)。とにかく手で愚直にやるとかったるいので死んでしまう。
頭は一瞬で痛むので氷水に入れときます。爪楊枝パワーでもかなり時間がかかるのでがんばりましょう。
あとやっぱり写真がないですけど背ワタは爪楊枝で抜くよりいっそ包丁で背中を割った方がラクなんじゃないかと思います。背ワタブチブチ切れるし。このあたりは今後の課題とします。
身は塩でもんで片栗粉でもんで、水洗いします。
ほどよく茹でます。固くなりすぎない程度
これは一旦放置
フライパンにニンニク、オリーブ油
ニンニクの香りが出てきたらエビの頭と殻を投入
モリモリ炒めます
水分をできるだけ抜き、なるべくこうばしく炒めます
これを、フードプロセッサに、、
きわどい
ちょっと水入れてまわす
この物体からダシをたくさん取ったトマトソースを作りたいです
ネットが熱でやられるんじゃないかと心配になってきたのでやっぱ取り出します
こっちで作りましょう
グッと
つよい汁が取れました。回転してますけど。
この汁をフライパンに戻し、煮詰めていきます
そんで塩とか生クリームとかで仕上げます。トマトを効かせたいならホールトマトを煮詰めるよりトマトピュレ3倍濃縮とか使ったほうがよさそうだし、生クリームも丸くなる要素なのでお好みで
ここで火を止め、身を投入
良さそう
これをホットサンドに詰めます
くぼみを作ります
はい
はい
ところで商品としてはこれです。ホットサンドメーカーには自動的に半分に割ってくれる余計なフォルムのやつが多いので(具を沢山詰められない)、こういう男らしいのを使いましょう。
はい
はい
2個目を同じ焼き時間でやったら焦げました
はい
できました
芝海老はとても甘くておいしいです。ソースもバカみたいな味がします。コショウとチーズを入れたり入れなかったりしましたが、個人的には入れないほうが好きです。
耳はなんかこんな感じで適当におしゃれ度を上げて食います
ソース余ったんでパスタにしました。これだけ希釈して食べても旨いので、パンにソースをチョクで挟むのはかなりきているということがわかりました。よかったですね。
佛跳牆
こんにちは。大ネタだから更新を本誌と合わせろと言われたのでします。画像が撮影分で500枚、アプしたのが250枚くらいあって、そんなもん皆さんもよみたくないだろう。100枚くらいにしたいです。
2話掲載のうち1本は米の水加減についてというプリミティブな話です。尺が足りなかったのです。そしてうちのハカリが先日ぶっこわれて資料写真を撮れないので、この謎の図と本誌を読んでください。とにかく水の量を正確に測りたいという気持ちについてです。
米の話おわり(そのうち書く)
あと今度クズとしてテレビで2週連続放映されます。
で、佛跳牆ですが細かいことはWikipediaを読んで下さい。読まなくてもいいです。どうせこれから作る様子を見れば狂った料理だということがわかります。我々は主に美味しんぼで佛跳牆というものの存在を知ったわけですが、ネタ本だろうなというのがありこれです。あの時の美味しんぼのハクビシンの絵この写真のトレスじゃねーかみたいなのが載ってて楽しいです。それはいいとして話は少し過去に遡ります。
巨大寸胴鍋欲しい
— 小林銅蟲 (@doom_k) 2017年1月23日
この結果、人から巨大寸胴鍋が贈呈されました。
巨大寸胴鍋で煮物作ろうとして途方にくれた時の様子です pic.twitter.com/cV5wbHtx6G
— 小林銅蟲 (@doom_k) 2017年2月3日
こんなヨタ話してたら終わるエントリも終わらないので加速します。つまりデカい蒸し物が可能になりましたので、「デカい蒸し物 = 佛跳牆」という何の疑問もない導きが得られます。また料理漫画史において佛跳牆は登場はすれど、自作した事例は知っている限りでほぼ存在せず、美味しんぼの超佛跳牆(恐らく取材段階で制作したと思われる)くらいです。あったらごめん。とにかく、作れるならやるという気持ちのもと、プロジェクトがあれしました。なおぶっちゃけ巨大寸胴鍋で蒸さなくともAnovaで80℃オーバーで突っ張れば作れますがロマンとはそういうことではない。
佛跳牆の難しさとはなにか。「スープと具を壺に入れて壺ごと8時間蒸す」という発狂したレシピもさることながら具が高級珍品のオンパレードで、ちょっとしたインターネットコンテンツに仕立てるには経費がかかりすぎるという問題があります。ごめんもうちょっとしゃべる。大変なので自作できそうな具を野食クルー3名召喚により解決しました。あと愚弟。件のネタ本の通りのレシピだとスープというより蒸し煮なのでそれは欲しいイメージと少し違うなというか、インターネット体験談には蒸し煮佛跳牆あんまり旨くないやんけというものも存在するため、蒸し煮方向はやばかろうという判断のもとスープ狙いに舵を取ることになりました。
さすがにぶっつけ本番はリスキーなので練習と本番の2回やりました。2回もメンツに集まってもらったわけで、この人的コストも大変。困った遊びです。で、練習の様子もガッツリ記録しているわけですが基本的には本番と同じことをやっており冗長なので大胆に編集します。画像が多すぎる。では本番に至る流れをどうぞ。
概念を説明します。これは梅酒とかを作る瓶をザルに乗せているところです。なんですか?
お湯の液面の高さを確保しつつ全体を鍋に入れて蒸すことができるか試したのでした。これは練習の5リットル瓶ですが本番は8リットル瓶です。
練習の出来事ですが鶏ガラだと思って買ったら手羽先でした
しるか
水、手羽先、鶏挽肉、豚挽肉、生姜、ねぎの青い部分を2時間静かに煮てスープをとります
とれた
これは練習で消費されました
本番にむけて、このガラで二番スープをとります
ウオー
とれた
これは合鴨です。よくわかんないけど日進ワールドデリカに売ってました
それはどうか
まあいいや
一緒に鶏ガラも買いました
おそうじ
二番スープに鶏ガラを入れました
合鴨の背中と腹がどっちかわかんなくなって切ったら二択を外した様子です
その後、やっていけました
あとで取り出しやすいようにまとめていきます
我々にはほどよく大きな寸胴鍋が足りない
それでもがんばって煮ます。合鴨は後日煮付けにしたらうまかった
ダブルスープです
これは鶏挽肉と牛挽肉とねぎと生姜と卵白を粉砕したり混ぜたりしたものです
二番スープに合鴨と鶏ガラを入れてとったダブルスープに上のものを入れて更にスープをとります
はい
はい
卵白が仕事をして透明な上澄みがとれます
底のほうからは邪悪な濁り方をしたスープがとれます
この違いなんだろうね
濁ったのは卵白でもっぺん綺麗にしてみます
少しマシになったし、固まった卵白が異常に旨くなったというおまけ付き
すでに何時間スープやってたんだかわからない状態ですが、ようやく具が登場します。
かっこいいので
野食クルーによるDIYプロダクトから列挙していきます。サンショウウオ、朝鮮人参(苦いとかで少量)
干しシイタケ
干しタケノコ。戻し汁がうっすら甘い。
干しホンビノス貝のワタ以外。練習でワタごと入れたらエグ味が出たのこれでは、という仮説のもとワタを除去。
干しマツバガイ
干しダコ。いい色が出る
干しナマコ(漁業権のある場所で捕ると逮捕が発生するので注意しましょう)
干しアミガサタケ。日進ワールドデリカで100g3万で売っていたような、、(そこら辺に生えている)
クコ
アイザメのフカヒレ
こっちはカスザメだった
ウコッケイ フット&ヘッド
以下、DIYムリなので購入したチーム。干しホタテ貝柱(高い)
干しアワビ小サイズ 1個900円
900円です。なおでかいのを買うと即死します
戻すと、このような
甘味も入った方がいいんじゃないかとかで購入した干しナツメと干し龍眼
練習では小さい市販フカヒレも入れたんだけど、これから味が出るわけでもなくコストが高いので本番のフカヒレ購入は見送りです。魚の浮袋も同様の理由でカット
代わりに大量の金華ハム(100g1000円ぐらい)。金華ハムから出てくる塩分が頼りなので重要です。スープと具以外に塩を加えたりはしないので。別に加えてもいいんですが。これや干しアワビは横浜中華街の食材店で購入しましたが、店主(速い)によると、中国がめっちゃバブってて金華ハム食いまくってるから日本には高いグレードのものは入って来ない、これが限界、的な話でした。いろいろ大変らしいです
脂を削るので実際に使う部分は減ります
あとなんかあったかな、思い出したら入れます。
では、まずアやナを底に敷いていきます
ただちに変態中華の風情が
入れていきます
そう、いろいろ、、
各種戻し汁も入れます。この量が結構あるのでスープを激烈に濃くとっておく必要があるというか、本番では具も含めて練習の3倍の濃さです
金華ハム、イン
モリモリ
いろいろです
これを蒸していきます
ラップを2重だか3重だかにしてタコ糸で縛ります
ゴー、ワッキー
ゴー
ウォーター
ゴー(蓋を完全に閉じると中がなんか100℃を超えて瓶の中身が沸騰するので、適宜調整します)
そんであとは待つだけなんですが、娯楽もなく火の番をしつつ待ち続けるのはわりと修行で、練習の際に全員で1冊の中華料理本を読みまくった結果、本番の待ち時間では伊府麺というの作ってみるかという話になりました。ざっくりいうと卵と小麦粉でできた麺を茹でて揚げて湯で戻して餡をかけて食うというインスタントラーメンというかかた焼きそばというか的なものです。
フムッ
家から持ってきた製麺機に頑張ってもらいましょう
即死
仕方ないので愚弟が手打ちします
完全に間に合わせのツール群、罰っぽい
はい
もう全員雑になっているので麺を細く切るわけがない
謎
一方、練習のだしガラで餡を作ります。うまい
ゆで
これは茹でたのを揚げたのを湯で洗っています。結論から言うと揚げたらうまくなくなった
それでもがんばった様子です。こんなに消耗するなら寝ていればよかった説もありますが、体験です。始発で厨房に入っても佛跳牆21時とかにできるので、基本死にます。
そうこうしているうちに完成しました。我々はラップでフタをするので、蒸しているうちに蒸発してどんどん濃くなるという現象が起きます。これは鍋から取り出しの際の事故を防ぐために一度ラップを外してフタを締め直しています。
開放された瞬間、音の出るような豪香が発生します。蒸す前はスープによる生姜とネギの香りが強いものですが、蒸し上がりはそれらがいっさい消滅して全く別の何か、佛跳牆としか言いようのないものになります。
様子
これが佛跳牆です
味はめちゃくちゃ濃いなにかです。強いてたとえるとXO醤とキノコとおでんとコンソメを混ぜたようなサムシングです。あと似ているというか方向性が近いものとして一条流がんこラーメン総本家が挙げられます。あのスープも入っているダシの種類や量がおかしい。一口ずつめっちゃ味わって飲まないと勿体ないので、そういうことをする結果、一杯で満腹になり疲れます。あと味の余韻がくそ長い。料理の性質上、味はいかようにも変わるので、これはこういうものだったということになります。つまり味をイメージ通りにバシッと決めたいのであればレシピの段階で何をどうするのかを逆算して決めておかないといけない難しい料理ということです。
見た目超豪華ですがスープに全部もっていかれダシガラと化しているので味的にはどうだろうという感じです。サンショウウオは後日ポンチャックマスターが食って、味を訊くのを忘れた。
ナマコは柔らかくなってすげーうまくなってました。皇帝です。
その後、さらにスープをとって残りの佛跳牆と混ぜて二番佛跳牆を取ろうとしたところ、スープが多すぎて味がボンヤリするなどの事故がありましたが、それは煮詰めてメキシカン忍者氏連載開始祝賀会においてなんか適当に仰々しいことを言って参加者に飲ませました。冷凍庫にまだ残りがあるのでそのうち何かしましょう。
この回のネームに詰まって屈折くんを読んでいたらまさに和嶋という佛が時空を跳び越え、かくのごとく来たのだった、佛とはなにか?という掴みどころのない余談もあります。
よかったですね。
タンしゃぶ
ハロー
ハローハロー舌です 牛の
今回はしゃぶしゃぶするだけなので解体で尺を稼いでいます。以前タンを解体した際に通常の台所装備では厳しいという知見が得られており、具体的には皮を手で保持できないことと普通の包丁では剥離が無理という点ですが、これは有鈎ピンセットとメスで解決できます。
便利
とはいえ表面積があるのでメスで皮を全部剥くというのは現実的ではありません(やればわかりますが皮は引っ張って剥けるとかそういうものではないです)
刺身包丁により皮の剥離に成功
便利
前回の100倍はやく処理がおわりました
メスがあると血管を抜けるので抜いています(タンの薄切りに小さく丸い穴があるあれです)ヒマだから抜いてたので特にしなくてもいいと思います。あとヒマというのはウソです
いつもの
これは煮て食いましょう
生だといくら頑張ってもこのような厚みになります。半分凍らせてスライサーを使うかしゃぶしゃぶ用スライスを購入しましょう。
はい
はい
Anovaの構造上このような使い方をしてもバラして洗えば問題ないのでこのような使い方ができます。箱はハンズで適当に買ったアクリルですが、アクリルはこのような使い方をしては本当はいけません。最悪割れます。ガラス水槽にしましょう。というかこのようなことは本来しなくていいです。これ後で66.0℃に上げています。64.5℃だとタンがまだグニャグニャなので。
様子です
元はと言えば某食事の低温すき焼きをタンでやったらどうなるか的な話です
これは電熱器と鉄鍋と温度制御からなり、家でいわゆる普通のサーモみたいなのを使って電気鍋でやったら全然だめなわけです。というのはサーモが反応して電熱を切る頃には予熱とかで目的温度よりブチ上がってしまい(オーバーシュート)、それが5℃とか平気でカマしてくるので無理なわけです。秋葉原で訊いてみましたがそれはそういうもんだと言われたのでおとなしく帰り、グーグルをしたらこれじゃんみたいなのがあって自分の訊き方が悪かったということにします。そんで〆切も近いし電気工作は全くできないので見た目を奇抜にして逃げようみたいな感じでああなりました。
見た目が奇抜な状態です
漫画では一緒くたにしていますが実際の時系列が「市販のスライスで練習」→「丸ごとで本番」と2部構成なのですが特に大事なことでもないのでいいです。
これが練習のときです
うまい。これはわざわざやる価値があるくらいうまいので、皆さんもぜひ冷凍スライスで実行しましょう。
本番は色々やりましたが肉が厚いという時点でこれは焼いて食えという感じだったのでそのような感じです。タンしゃぶにおいて肉が厚いことは本当に何のメリットもないということがわかります。
焼いたら固くなりすぎるタン先に関しては低温しゃぶしゃぶが有効という知見が得られましたが、普通タン先だけで売ってるみたいなのあまりないので気にしなくてもいいです。味ぽん安定。うまい
水槽に関してはやっていくうちに濁って不気味になっていきます
水槽の問題点としては何と言っても液体の量が無駄すぎるということです。鍋で少量の液体を加熱する場合は液体に味をつけるコストも低いしダシも濃い目に取れるのでシメの雑炊などができるわけですが、水槽はそのような事後の有効活用が難しい。
タンは熱に対してストライクゾーンが広いのでミスりにくく、PID制御で電熱鍋をできるならそれがベストだろうと思います。誰か手伝って下さい。ていうかぶっちゃけ70℃を超えないように火をつけたり消したりすればサーモがどうとかしなくても普通にできると思います。あと煮た部位はうまかったです。
最後にいい話です。よかったですね。
銅蟲くんの低温牛タンを嫁さんが再現してこしらえたよ(;´Д`)めっちゃ美味かった
— 片倉真二 (@katakura_shinji) 2017年6月8日
すりおろし生わさび乗せて食ったら最高だった
みる貝の清蒸
こんにちは。いつだっけか横浜でインタビュー受けてて「グラハム・カーに会って怒られたい」とか適当なこと言って(そのまま掲載された)、担当氏もいたのでついでに店を回りましょうみたいになり(校了作業真っ最中なのだがこちらが馬鹿で無知なので足を引っ張っている)、結果得られた生物についてです。手持ち金がなかったので立て替えてもらいました。まだ返してません。
ではまず白みる貝です。そごうの鮮魚売り場の入り口にある高級鮮魚店にしかその時なかったので高かったです。
別の店の本みる貝です。この日以外で目撃していないので運が良かったといえます。あるとは思わなかったんですがあったので、この時点で「みる貝対決」の路線が決定しました。インターネットの皆さんはみる貝が好きです。これ2個より上の白みる貝のほうが高かったです。これは1個1500円です。
サイズ比較です。とっととバラしてしまったので殻だけになっています。
よくわかりませんがサザエです。元々サザエが食いたかったのでサザエでなんかやろうということだったのですが、完全に食われてしまいました。
なので一応見せ場も用意しました。これは貰い物です。
何をしているかというと、サザエの先端に空気穴をあけようとしています。そうすれば内蔵もたやすく出てくると思ったのですが、大学で水産をやったのにサザエには貝柱がないと思っていました(あります)。ので穴を開けようが中身は出てきません。まるで人生のようです。皆さんの、中身は、、
長いことやって穴があきました。無意味です。まるで人生のようです。そもそも丸ノコ的なアタッチメントで試そうと思ったのですが持ってなかった。リューターが役に立つ日は今後来るのか。
貝殻はハンマーで殴れば割れるがリューターで削るのは大変、という知見が得られました。破壊しまくって貝柱を切ると取れます
はい
白みる貝を見てください
作業中にタブレットのペンで本気で腕をひっかくといつまでも傷が消えないのでやってはいけません
殻のアールに沿ってフムフム~?とナイフ的なあれを滑らせていけばおおむね解決するでしょう、、
ほらね
片側の殻が外されています
よくわかんないけど剥けるので剥いているところです
様子です
ここから水管の皮を剥いていくとビジュアルが下品になりながら縮んでいきます。一緒に見ていきましょう
はい
はい
はい
どこだここ
ワタ
切ると、模様でかゆくなります
水管となにかです
開きます
雑にスライスしていきます
味はいわゆる白みる貝の味です。今更ながら説明が難しいですね。個人的には赤貝と白みる貝が貝の味の中でも貝っぽさが高いと思っているのですが、、
本みる貝も剥いていきましょう。剥くと気のせいか松っぽい香りがします
よくわかりませんが貝柱を確認しています
やることは白みるとほぼ同じです
白みるはここんとこ生のままでも剥けるのですが、本みるはそうでもないので、熱湯に晒すなどして剥きやすくします。
剥けました。この、模式的な二枚貝のビジュアルを持ったままこの巨大さ、本当にかっこいいですね。
ワタです。透明で茶色く細長いのが見えます。これは酵素を多く含んだ棒で、二枚貝の体内で回転して消化に寄与するという気合の入ったことをしています。
水管をカットしました
そういうわけで出揃いました。
白みると比べると本みるは香りが穏やか、歯ごたえはもう少ししなやかで、味がより甘く奥行きがあります。ようするに上品で、白みるは歯切れがよく香りも味もダイレクトなのが良さなので、悪いということではありませんがどちらが好みかというと本みるです。なぜ写真を並べているかというと、どっちがどっちかマジでわからなくなったからです。
皿ごとは入らんので小分けに蒸します。2分くらい目安に、様子見つつ蒸しすぎない程度に。蒸さなすぎてもよくないので。
ところでワタも蒸して食べました。もっとこう、バター炒めとかの方がよかったのかな、という味がしました。
身を蒸したのを並べます。手前左側が本みる貝です
白髪ねぎオン
熱したピーナッツ油をかけます。美味しんぼで牡蠣使ってやってたやつですね。本来は皿ごと蒸したほうがよさそうで、皿が熱くないと油がすぐ冷えてしまうと思われるからです
まあそれはそれとして完成
うまい
これは多分白みる貝です。うまい
これは多分本みる貝です(赤い部分があるので)。火を通すことでむっちり感が増し、強烈にうまい。貝の匂いが強すぎてキツいという贅沢な悩みが発生するので、香味野菜と一緒に食べると気にならなくなり良いです。僕が積極的にねぎを食う料理はこれぐらいでしょう。
残り汁にめしをぶちこむと優勝します。よかったですね。