ウニ
色々あって、借金玉氏から殻付きの活エゾバフンウニが10個届きました。色々というのは、松浦だるま先生は僕がちょっと引くぐらいウニが好きで、じゃあってんで塩水ウニをしこたま食おうとして800g注文したら到着日が僕の入院と被って、うちに届いても対応できないからだるま氏と借金玉氏んとこに分割で送りつけて
「食っといて?」
「いいよ?」
とかなんとかそういう話です。借金玉氏がいきなり出て来るのは急なイカレた話でも乗ってくれそうだからです。真似しないように。で、シーズンのエゾバフンウニはとにかく漁がデリケートなので到着時期がはてしなく未定になることが知られています。ようやく来ました。
内容です。各ウニには上側の中央に人工的に穴を開けられています。おそらく包丁を入れやすくする為でしょうか。
感極まってなんか漏れてるのもいますが(10個中2個)、なにが正しいのかわからないので気にしないことにします。
他のはこんな感じです。ウニは死ぬとトゲがペタッとなるので、生きてるっぽいという気がします。ウニかなりでかく、僕が小学生の頃飼ってたやつより大分でかいのでテンションが上がります。穴が開いちゃってるから飼育はできないですね。飼育すんなよって意味の穴かもしれないですね。ロボトミーですね。知らないけど。
一旦冷蔵する場合は1個ずつキッチンペーパーなどを濡らして包めと書いてあるのでそのようにします。
これは濡らすのを忘れた例です。
濡らした
やがて食う刻がまいりましたので、やることになります。
これはやり方です。
セラミック包丁が折れそうで怖いので普通の包丁でやることにします。
包丁を突き立てる→手前に切リ込む→反対側も切り込む→包丁を横に倒して割る という感じです。
中身です。ウニはすごい速さで傷んでいくのでただちに塩水に入れます。
中身はすごい脆いので指で触るとだめです。
これで1個分です。
慣れれば1個2秒くらいで割れるようになります。
消化管の内容物から海藻を食べていることが分かります。
10個割りました。
可食部を選り分けていきます。
わけました
ゴミが多いのでもう一段階別の塩水に移します。
水を切って、食べられる状態です。
はい
ザルが163gなので、実質183gでした。パックの塩水ウニと比べるとかなりのハイコストです。
たまたま買ってあったいい感じの醤油があったのでこれを使います。普通のよりとろりとして味が濃い。
食いましょう
上品な感じかと思ったら案外アタックの強い風味があり、醤油と合わさって異常にうまいです。食いまくったので両手と胃からウニの匂いがしますし、偏頭痛も出てきました。かなり最高です。ただ殻付き活バフンウニという「商品」として考えた場合、可食部の詰まり具合や品質は個体差があり死着もありうるので、技術介入と抽選がある高額ガチャみたいなもんです。なので変態同士が好き好んで贈って楽しむものかもしれません。しこたま食うことだけ考えたら塩水ウニの方がよいでしょう。これだけ面倒な生物を品質揃えて取り扱っているのですからウニ業の過酷さには頭が下がります。北海道のウニの旬はぼちぼち終わってしまいますから、いけるうちにいっときましょう。おわり