野食会
こんにちは。1
というわけで会にお呼ばれしました。文脈としては、野食会主宰の茸本氏が会場を探していると、今回の会場の店員氏が前々回の野食会で酔っ払っている僕に「姉ちゃんに肉食わせたる」的なことを言われたのを憶えており、茸本氏に「店を会場として提供できるが、特別ゲストはざざむしのせつな氏だけでなくパルの野郎も呼ぶのが条件」と交渉するなどして、はいが行われました。酒と社交には気を付けましょう。それはそれとして厨房はATフィールドのような使い方ができるのでむしろオッケーです。楽しい夜となりました。
なお野食会は毎回、参加者募集ツイートがあってから異常な速さで定員が埋まるので、関心のある向きは平常時から観測範囲に入れておくと良いでしょう。次回は秋とのことです。
以下、様子を画像と文章です。皆さんは、様子を画像と文章ですか?
ちたけうどんの材料になるチチタケなどです。図鑑でしか見たことがなくて緑色の傘になるものもあるのは知りませんでした。
ちたけうどんです。味はうまく、干しチチタケは出涸らしみたいになってて柔らかい木を食うような感触があります。
ぴちぴちのハナビラタケです
テナガエビです。異様にでかい。
揚げたものです。うまい
アナジャコです
揚げたものです
ホヤの香りがして好みが分かれると思いますが僕はすごい好きです。一旦冷凍したものは風味がマイルドになるらしい
セミ幼虫の燻製です
樹液しか吸ってない生物なので精神的によく、味もナッツみたいでクセがないし昆虫食ビギナーはコレから入れということがよくわかります。
ツチクジラ鍋です。
よく煮えていてもあまり固くならないのだなという知見があります。
スミヤキの煮たのです。普通にうまい
各位持ち寄りの料理です。アライグマは微妙と聞いてましたが、臭みの元になる脂を除いてスネ肉をアイスバインにすることでコラーゲンがよく出ておりうまいです。
鹿パテの脂分を何によって補強しているのか訊くのを忘れました。
追記
@doom_k 鹿パテはですね、アナグマや猪を燻製した時に流れ落ちた脂でもって肉をコンフィして、その燻製脂と染み出た肉汁、フレッシュオレガノ&ローズマリーを混ぜ込んであります。https://t.co/lwFr1uJILJ
— にゃごにゃ (@nyagnya) 2016年8月1日
野パンと野ジャム的な一群です。香りがぶんぶんしておいしい。
ハスイモが歯ごたえがシャキシャキしています。全体としては味と香りがあります。
茹でカメノテです。中の肌色の物体を食うのですがむさぼり食ってて撮影していません。絶妙な歯ごたえと汁のうまさに麻薬的なものがあります。
鮎です。撮れてませんが鮎密度のおかしい鮎飯も登場しました。ビールがうまい
ケロヨンです
夢のケロヨン王国
バターとニンニクでフレンチの皿になりました。肉がとてもうまいので手をベトベトにしながらしゃぶり尽くします。
干しコウタケです。非常に特徴的で強い芳香があり、███████████と同じ匂いがするのですが、それは現在は違法なので皆さんは比較確認することができません。左下にタコが写っており、大層うまかったそうですが僕は食い逃しました。
干しコウタケのクリームパスタのソースです。味と香りの爆弾というほかなく、あまりにうますぎて人格が崩壊します
そんで僕が呼ばれてやれることといえば低温調理くらいのもんで、今回はにゃごにゃ氏提供の4種類の動物を対象に行いました。僕は「ジビエの風味は火入れの具合に特に左右される」という信仰を持っているので、こういう場で試しまくれるのはありがたいです。
処理はトータル2時間弱やりました
イノシシです。形状的にこの部位はヒレだと思われます。
くせもなく柔らかくておいしい、イノシシと言われてもわからない説
アナグマの後脚?の表面を焼いている様子です
はい
はい
肉質といい脂の香りといいラム肩肉にすごい似ているなという印象です。ので、ラム肩肉の処理にならうと60℃調理だけでは不十分なので切り分けたのち再度炒めます。
はい
実際に食べると、脂が甘く味の濃いラムという感じでかなりうまいです。骨に肉が結構残ったのでしゃぶりたい人がしゃぶったとのことです
これはアライグマのどこかです。
アライグマもアナグマと同様の調理をしました。うまみはアナグマよりないものの、肉質の柔らかさ、噛み心地はこちらの方が好きな人もいるのでは。
問題のカワウの様子です。羽根をみんなでむしるコーナーがありましたが行きそびれました。場所移動をためらうくらい体力がありません。
カワウは「ゴキブリの油の匂いがする」と事前に聞いていたので覚悟があり、それはそれとして強い匂いです。あるいは自動車修理工場のようです。
低温調理するとジップロック的なものに封じてあっても匂いが滲み出て、取り出すとかなりファンキーになっています。
匂いは皮がやばいとのことで、皮を剥いだのち表面に焼き色をつけます
カワウの胸肉です。肉だけだと例の匂いはおとなしくなり、味は鴨の濃いやつというか、レバーっぽい感じなので赤ワインがあると戦えるでしょう。後味に例の匂いが戻ってきます。
こちらはモモです。どうにか食い物にはなっています。
カワウの皮を焼いている様子です
よくおぼえてませんが、くさい
ところでこれはアライグマの腎臓です。これと肝臓と心臓と舌を焼いたのを食べました。肝臓がちょっときついけど他は問題なくいけます。
これはアライグマの本質です。具体的にいうと金玉で、焼くとプリプリクリクリとした食感で風味は特にないです。こうして僕は人間とアライグマの本質を攻略したので友情になりました。よかったですね。