タカアシガニのカンジャンケジャン
こんにちは。元気です。でも人間はとつぜん死にます。覚悟はできていますか?
さて、戸田です。例によって普通自動車免許を持っていないので弟が運転します。
文化の様子です
2本欠損しているのがいます
きみにしよう
マイケル・ジャクソンに似てるかと思ってインターネットで確認してたら大幅に時間を消耗した、結果はよくわからなかった
そんんでケジャン作るんですけど、元々はイセエビでやろうと思ってたけど旬を完全に外していた的な文脈があり、そんであとでかいケジャンっつったら前例があったのでもうそれでいこうという流れです。漬けダレですがせつなさんが使ったユンケのレシピって多分これだと思うので甘草以外はそれっぽく揃えました。東上野とか新大久保で買えます。あとケジャンケジャン言ってますがカンジャンケジャンです。ケジャンだとWikipediaをWikiと呼ぶようなものです。知らんけど。
これを煮ます
煮ています
できた
さて真打登場
トレス素材に使いにくいのでブツ撮りは全体を収めることをまず考えましょう。そのように指示しなかった方が悪い。今回カニ描いたのはほとんどいぬもと氏なので、この時点で既にワリを食っていることになります。ごめんなさい。
というか実家4時起きでカニ買いに行ってギーZERO寄って帰って来たら夕方だったので、思考能力はあまり残っていません。やれる範囲のことをやっていきます。カニですね。
漫画では流してますが巨大なカニはマジでかっこいい。飼いたい気持ちが強く生まれるし神々しさすらあります。タカアシガニは胴が分厚いから横から見ても迫力がある。
タワシでよくお清めしました
でかい
タカアシガニをまるごと漬けるということを考え実行しています。袋に穴が開くと困るので爪を切る的なことをしましたが、まあそういう問題ではないです。
引き続き、思い付いたことをやっていきます
フム、、
ハンズにつよくてでかい袋が売ってました。強いといっても袋は袋です。あとは梱包用にしめしめ君を持ち出していますが、思考能力がないことがよくわかります(このあと失敗します)
何をするかは大体わかると思います。
汁を投入しました
とじます
バカが空気を抜きます
何を間違えたかというと、いつものようにやっているのは密封するから空気が入ってこないのであって、しめしめ君で締めただけじゃ空気が入ってくるに決まってんだろ、ということです。そんなシンプルなことが見えないくらい空気がおかしかった、月下の棋士でも滝川・氷室の非公式戦でそんな場面がありました。
あと爪とかとは特に関係ない箇所がカジュアルに袋を破ってきます。この時ハンディヒートシーラーがあれば運命が色々変わったのかもしれませんが、今後このような巨大なものを風呂に沈めながらハンディヒートシーラーで密封することがあるのか?ということを考えるといまいちわからないので、ハはまだ購入していません。それはともかく、現状としては完全に終わっているので対策しないといけません。やむをえず脚を切断します。
脚は別枠で漬けることにしました。これがもう一袋あります。
よくわかりませんがどうにかしました。これで一晩置きます。
さて、このような、、
はい
見るほどにいいフォルムですね、そしていい値段でした。あと基本的に食材代は講談社パワーが効きません。先月知りました。逆に考えれば社の懐に目配せする心配もなく自腹で自由にひどいことができるということです。
ふんどしを外します
なんか入ってる
そして、北斗
はい
汁入りまくってるのか体液なのかわかりませんが、脚の切断をしなくても口から汁めっちゃ入ったのではないか、という気がします。
甲羅の内側にむちゃくちゃ身があるので剥がします
エラ外します
はい
僕はこの画像を見ると激しくかゆくなってきます
迷路みたいになってるので細かく切っていくと身がにゅるにゅる出てきます
甲羅だけ保存しましたが、ほかは何も考えずに廃棄したので後悔しています(カニの殻を砕いて炙ってから油に浸漬して80℃で一晩抽出すると良質なカニ油になる、あとで知った)
上でとれたやつです
ミソと、甲羅の肉
ふんどしの内容物は微妙だったのでパス
これを、、
身とミソをとめしと韓国海苔をモジャモジャしたものです。食べてみましょう。
だめです。
①ミソは生だと生臭い
③肉が鼻水っぽい
②ウルトラしょっぱい
対策:
①加熱する
②加熱する
③塩分を除外する
考察:
①タカアシガニはカニというかヤドカリ近縁なので、生のミソの風味がホヤっぽいというのは予測できた。というかワタリガニのミソが異常に旨い説
②ワタリガニのカンジャンケジャンは肉がウィダーインゼリーっぽいのに対し、これは歯応え的に適切でない(絶妙に噛み切れないので味が回っていかない)
③脚の切断部から元々塩辛い漬け汁がモリモリ入っていくことは明らかだったが、それがワンチャンポジティブに作用することを期待したものの、やっぱ駄目だった。あるいは何もしなくてもタカアシガニの肉が海水ありまくりで塩辛い可能性もあるが、その状態で試食していないので不明。漬け汁って一般的にそんな塩辛いのか?については未確認、でも本来48時間漬けるものだし高塩分濃度必要でしょ的な
かなり無になってきたので、どうにかしようと考えます。水で洗ったところ、効果なし
茹でてみましょう
フム、、
消滅した
戸田漁協にこのような情報があるのは知っていました。漁師さんの言うことを聞かないとタカアシガニは哀しみを背負うことになります。よく炎上してるITの人がタカアシガニの評価をイマイチめに書いててムカついたので何とかしたかったのですが、思った以上にピーキーです。
盛り上がってきました。脚くんを導入します。驚異的に硬いのでホムセンで強力ハサミを買っておきましょう。
少ない
今の気持ちという感じです
これが茹でて溶けたら終わりなので、細かく様子を見ながら電子レンジにかけます。
研究の結果、塩分を追い出しつつ身を崩さないコンディションにもっていくことに成功。カンジャンケジャンというテーマはこの時点で失われていますがそれどころではない。脳内ではネームをどう帳尻合わせるかブン回っています。
そうかレンジならいけるか、と甲羅の肉をサルベージして同様に処理します。
やるぞ~
溶けた
溶けた身が勿体ないので調整して飯を炊きます。
たけた
ミソもレンチンします。当ブログ読者諸氏が喜ぶビジュアルになりましたが、ちびちび舐めると二階堂が無限に飲めるすごいやつです。
残りの脚肉ぜんぶです。
レンチンします。水分めっちゃ出て縮む。つまり生の肉が漬け汁(あるいは海水も)を曖昧に抱え込んでいて、加熱でそれが全部出て肉に塩分はそれほど残らないという具合です。この汁が飽和かってぐらい塩辛い。
可食状態です
はい
最終的に雑炊になりました。往生際の悪さには定評があります。そうやって漫画家になった。
雑炊おいしい。よかったですね。漬け汁を4リットル持て余しています。