ファイナルカレー鴨南蛮そば
会があるのでなんか作れということで、せっかくなので無茶をすることにした ファイナルカレーと鴨南蛮そばを合体させた滅多にやらない必殺技で、滅多にやらないのは超めんどいから 作業日を3日確保したけどやや足りなかった
とりあえずはカレーから 雑に玉葱を炒めたい気持ちに
雑
粉砕
その他野菜ペーストもin
上のが5kgあるようなないような気がするし、こんなもんフライパンで煮詰められないので超兵器テフロン半寸胴鍋を導入
うちのは36cm23リットルで、カレーを大量に作る場合めちゃくちゃ便利 上のサイズに40cm(32リットル)と45cm(47リットル)があるので変態はぜひ視野に入れてみてほしい 俺は40cmのやつちょっと欲しくなっている なお蓋はついてないので別途買うこと このくらいのサイズになると沸かすのも一苦労なので蓋は絶対欲しい 俺は持ってないけど
移動 このフライパンも大概でかいのだが半寸胴の前では赤ちゃんである
で、煮詰めるんだけど汁がめちゃくちゃハネてどうしようもない
こういう時は同径の漉し器があるとハネを防ぎつつ湯気は抜けていくので便利
ほらね
しばらくほっとけばハネは収まってくるけど、それまでに底が焦げ付くかもしれないので何度か火を止めて全体を混ぜてやる必要がある 蒸気だけで火傷するレベルなので耐熱グローブを装着すること
こんなふうにペーストが崩れない程度に粘度が出ればOK
1日目ここまで
2日目 俺は60人前を作っており、最初の計算では汁の体積に豚肉を含めてしまったため汁が足りないことが判明 追加で仕込むことに
まあやってることは同じ ここで完成させてしまうと体積が激増して保管できなくなるのでカレーの工程は一旦ここで寝かせておく
仕事場氏へ移動 これは300gちょいのマグレ鴨胸肉が31枚、10kg
低温調理へ、、
右のNomiku2は造ってた会社がこないだ消滅したのでレアになってしまった バグって止まるけど取り回しはラクだし出力も高いので最近はちょくちょく使っている ただしバグって止まる
低温調理後の鴨肉を水風呂にぶちこんで急冷するシーンを撮影したらSIRENみたいになった
肉表面の汚れを洗い流して羽根の抜けそこないを手で摘みとり皮目に包丁を入れて焼いてからスライスする これが31枚ある
こういうオペレーションになる 脂が信じられないぐらい出て、身が浸されると火が通ってしまうので都度取り除く
本当はもっと焼き切りたいけど人間やれることには限界がある
60人前なので、31枚ある鴨胸肉を2つに割ればよい
次のロットを焼いていく 人間やれることには限界がある
電動スライサー先生に頼んだら鴨肉は小さいのでかえって時間がかかることが判明
60人分の手切りが開幕
やってると慣れてくるもんであるが人間には限界がある
カットした肉を1人前ずつキッチンペーパーにくるんでジップロックで包み冷蔵 完璧である
これは鴨のドリップでカレーに入れる 鴨はここまで 2日目っていうか3日目になってしまった 寝る
起きてめんつゆ編 このようにFFでパーティが分かれて行動するダンジョンみたいになるからこの料理は面倒くさい
本当は鰹節が1kgあれば足りる気がするんだけど、不安から倍量買う癖があるので2kgでダシを20リットルとる ここでだしとりサンエース(漉し袋)に鰹節をいれなかったため余計に時間がかかった
時間がないのでカレーも同時に仕上げていく
ファイナルカレーは豚が入るけど鴨南蛮なので後でよける おれが家で食う
一見順調に見えるが右の鍋ではゴールデンカレーのルゥ(ファイナルカレーには隠し味として用いる)が底で焦げている 普段はそういうのを避けるためにあらかじめ水に溶いておくなどするのだが時間がなかったし、かえって時間を食うことになる
ダシを輸送用の鍋に移動
カレーを半寸胴に移し、鴨のドリップを入れ忘れてたので投入
テフロン半寸胴は焦げ付きリスク下がるしマジ最高 右の鍋ではカエシを3リットル仕込んでいる
スパイスの量がたまたま煩悩だった こういう本当にどうでもいいことは起こる
煩悩を投入し、いい感じまで煮込めば完成
豚肉はおれが食うと言っている
ファイナルカレー
ダシにカエシ入れてめんつゆも完成 阿佐ヶ谷ロフトへ、、
店に着いたがまだ葱を焼いていないという大きな問題がある 60本だか70本ある
鴨脂
真ん中の鍋だけ店の備品
こんな葱多くて平気なのか?と炒め始めたけど割となんとかなってきた 全部にいい感じの焦げ目をつけるのはこの時点で諦め、葱の甘さを引き出す方向へ
できた
先の大鍋はそば茹でるのに使うので移し替える
めんつゆは黒いので非接触温度計と相性がいい
片栗粉で少しだけとろみつける
ここでようやくめんつゆとファイナルカレーが合流
最強の汁
中央の鍋でそばを茹で、手前の寸胴で鴨肉を温める
ここでジュンスズキが「もっと数を稼ぎたいので各パケから鴨肉2、3枚ずつ抜いてってほしい」とか言い出す事案が発生、工数が増え破滅
汁が300gで鴨肉120gくらい、そば160g、ねぎわからんけど100gくらい、 そんくらいのボリューム
最初こんな感じで鴨肉温めてたけどだるいのでジップロックごとにした
やるぞ~
俺とクルーの2人でこれ作るの完全に死だったのでシカトして帰ろうと思ったけど、蕎麦ゆで同時5玉→3玉に減らすなどオペ改善したら徐々に慣れてきた
イベントで蕎麦をやると告知した際にツイで「アレルギー持ちだ」との言及があったのでうどんを用意したところ誰もうどんを注文しなかった 俺は人間を信じることをやめた
やがてこれくらい完成度が上がってくる 俺はこれは昔食ったことがあるから知ってるんだけどかなりうまい 今年はダイエットの都合で蕎麦自体を食えない 人権侵害だ
オペ慣れて蕎麦5玉同時も可能になったしたしどんどん来いや、とテンションが上がってきたところでオーダーがピタッと止んだ 会の趣旨からして登壇する漫画家各位のファンが混在しており、俺の料理を絶対食うぞという人間が客の全員というわけではなかったと考えられる
このため安心してプロテインを摂る時間を確保できた
という訳でそこそこ余ったので楽屋や裏方に還元されることとなった 今回は原価率でいうと100%を越えているので2杯食った人はかなりお得でした よかったですね。
さっき家で作ったのはこんな感じです よいお年を
そして賀正 FANBOXはじめました ここ向きでないネタをやったりします