シャコのくだものセビーチェ
くだもの こんにちはと間違えてくだものと書いてしまいました。元気ですか?詳細は?
シャコうまいですね。活シャコを自分で茹でたのじゃないとやだし、でも活シャコなんかどこに売ってんだよと思って随分考えたけど結局アメ横センタービルの地下で安定供給されています。あそこは撮影するとやばいのでしません
シャコ異常にかっこいい 以前アホほど食わそうとしたら姫乃たま氏はシャコ食えないそうで別の鍋になりました
さて後で細かく書きますがシャコはきれいに剥くのが超難しく、ていうか変な茹で方をすると身が溶けちゃうとも言われています。それを防ぐために何をすべきで何をしてはいけないのか?ていうか本当に溶けるのか?などがあります これはシャコあぶないので(シャコパンチで人体が爆発する)氷水で締めているのですが、締めずに直接茹でたほうがいいらしいです。ボイルの際に湯温を下げたくないからなのかな
3%食塩水で茹でます ていうか湯温を下げないために少量ずつ茹でないとだめらしい すでに-200点ですね
茹で過ぎも茹でなさすぎもよくないらしい 一体どうすれば、、
まあいいや
水で冷ますのもよくないらしい??? まあこれは食味に関係する事柄でしょう
これを剥くわけです ところで調理と指輪についてインターネットには魔界が存在します。するのです きたないとかなんかやだとかで怒られが発生し、でも付け外しで紛失するほうがヤなので(紛失する自信がある)とくにスタイルを変えることはしません ちなみに指輪はタンタル製なので金属臭はしません
なお剥きに失敗すると問答無用でこうなります 安定する手順をさぐりましょう
ではまずこの位置で頭を切り落とします
ここの脚をもぎます
遊泳脚みたいなのがモサモサあるので根元からきれいに切り取ります ここ雑にやると剥いた殻に脚の付け根の肉をゴッソリ持って行かれます 脚の肉というか背中までくっついてるのでようするに全部もげます
尻尾の外周を切ります
側面の殻を身ごと切り取ります ここで身を多く取ろうとして殻をほっそく切ってしまうと爆死します。深く切り込んだほうが安全 がんばって見極めましょう
いよいよ殻剥きですが、頭/尾 背/腹 のどこから剥くか4択が発生します。いろいろやりましたがまだ結論が出ていません これは腹側の尾から剥いています 慎重かつ大胆に剥きましょう
ほぼ完全に剥けています
さっきの腹側もそうですが、個人的には殻の側面から中央にかけて交互にめくっていくというか、日本語で表現しづらい
なぜ慎重になる必要があるのか シャコの殻にはなんか内側にトゲっつうかなんかそれ的なのがあって、これが身に食い込んでいます。つまり雑に剥くとこのトゲに身が引っかかって砕けて宇宙が滅亡します マルチバース理論を信じますか?
背側の殻にもこのようにトラップがあります なので側面からめくってトゲを抜くようにしながら剥いたんですが、ダイレクトに行っても平気だったり、せいぜい1kgぶんのシャコを剥いた程度では知見が足りないというか、これで5000円はするので色々大変なわけです 社から食材費は出ません
そんなわけでこんなのがほぼ理想形です。みんなもやってみましょう 絶望するから
なんでこうしたんだっけ、忘れた 普通に冷蔵庫入れとけやと思うけどそれどころじゃなかったんだと思う
なおシャコの歩留まりは厳しいので殻もなんかに使うのは必然なのですが、ビスクにしようとして大失敗しました 忘れてください
さてキヌアたくさん貰ったので持っています 賞味期限もう切れてますね、まあいいでしょう
これは水に浸して水を捨ててエグみを抜くなどしてから煮ると食えます 柔らかいとつまらんのでアルデンテめの方が食った気がします 正しいか知らんけど
くだものめっちゃ切るよ ドラゴンフルーツとみかんはやっぱやめて、代わりにアボカドにしたんだけどこのアボカドがヘボ個体で、まあいいや
めっちゃ切った パッションフルーツの強いトロピカル臭がキモです
そんじゃ仕上げていきまひょう シャコにキヌア、ディル、チャービル投入
くだもの投入、ライム絞る
マヨとおろしニンニク少々 セビーチェに生玉葱入れないとかありえないんですが生玉葱は食えないので近似的に投入しました
オリーブ油と塩で最終型の味を決めます セビーチェ汁みたいなのが底に溜まるけどそれは料理人の特権なので飲んでください 本場ではレチェ・デ・ティグレといって、、という蘊蓄を余白がなくてめし本編に書けなかった
完成
これマジでうまいのでまた作りたいけどカネかかるしシャコ剥くのとくだもの刻むのがだるくて修行すぎるので人がたくさんいたらいいと思いました マジでうまいですよ よかったですね。